脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症について

交通事故の後にいわゆる『むち打ち症』とか『頚椎捻挫』と診断された患者さまの中に、特発性低髄液圧症候群とよく似た症状を呈する『脳脊髄液減少症』と呼ばれている疾患をおこす方もおられます。
最近テレビで話題になり、またこれまでにも新聞や雑誌で紹介されたので、病名だけは一般の人に 広く知られているようです。

症状

追突事故のように軽い頭頚部外傷の後、いつまでも頭痛、頚部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠、記憶力や集中力が落ちるなどの多くの症状が現れます。

原因

原因は、脳脊髄液が頚部、背中、腰部から漏れて脳脊髄液が減少してしまうためです。

治療方法

脳脊髄液減少症の症状を改善させるためには、減少してしまった脳脊髄液を増加させることが必要になります。その方法として現在最も有効であるとされている治療方法は、ブラッドパッチ硬膜外自家血注入)です。

ブラッドパッチについて

ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)とは、患者本人の静脈血を20~50ml採取し、採取した血液を硬膜外針という器具で硬膜と背骨の間にある脂肪組織に注入し、注入された血液の成分がノリの役割を果たし、髄液の漏れた部分をふさぎ、以後の髄液の漏出を止めることによって脳脊髄液を増加させるというものです。

この治療は接骨院(柔道整復師)の施術適応外となります。
脳脊髄液減少症に関する検査、治療ができる医療機関をお勧めしております。